かみむら耳鼻咽喉科では、鹿児島市・薩摩川内市を中心に耳鼻咽喉科、アレルギー科の日帰り手術に力を入れております。最寄り駅は、JR『鹿児島中央駅』から直通の『川内駅』です。

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耳鼻咽喉科・日帰り手術・予約優先
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いびきのおこる原因は?

 鼻の入り口から声を出す声帯までの空気の通り道を上気道といいます。この上気道の病気を専門とするのが、私ども耳鼻咽喉科専門医です。上気道の閉塞により、睡眠中に異常な騒音が出るのが「いびき」です。あたり前のことですが、いびきは眠っているときにしかおこりません。眠ると全身の筋肉がゆるみますが、のどの筋肉の緊張が無くなり、振動しやすくなります。特にのどちんこ(口蓋垂)とその上の軟口蓋といわれる部分の振動がいびき音の発生源です。また、舌の付け根の部分は仰向けに寝ていると、重力によってのどを狭くする方向に沈み込んでしまいます。無意識のうちに横向きやうつぶせ寝になってしまいます。アレルギー性鼻炎や花粉症、ちくのう症(副鼻腔炎)、鼻曲がり(鼻中隔弯曲症)や肥厚性鼻炎、まれに鼻やのどに腫瘍などがあると、鼻粘膜が腫れて鼻の中が狭くなりイビキが出やすくなります。鼻づまりの傾向がある人は、いつの間にか口呼吸の習慣が出来ています。そして、起きている間だけでなく睡眠中も口を開けて呼吸されるため、ご本人も知らないうちにいびきがでていることがあります。

いびきの症状は?

 いびきには、「睡眠時無呼吸症」という睡眠中に息が止まってしまう「病的ないびき」と、そうではない「単純いびき症」があります。単純いびき症は健康な人でもおこるもので、本人にはあまり自覚症状はありません。特に女性の場合には、人には相談できず、大きな悩みとなって耳鼻咽喉科クリニックに治療を求めて来院されることもあります。また、単純いびき症の方も、鼻炎や肥満が合併してくると病的ないびきに移行することがあるといわれています。単純いびき症や軽度の睡眠時無呼吸は、上気道の病気を治療または手術することにより、改善することもありますので、ぜひご相談ください。
 睡眠時無呼吸症の最も目立つ症状は昼間の眠さです。危険を伴う作業を行う方や集中力を必要とする職業の方では社会的問題を引き起こすことが大きな問題となります。

大きないびきをかきやすいタイプは?

・口蓋垂が太くて長い方。
・口蓋垂から左右の扁桃まで続く粘膜のひだ(口蓋弓)が幅広く、幕が垂れ下がっているように見える方。
・口蓋扁桃が大きい方
・舌が大きく、厚く盛り上がったように見える方(太っている人はたいてい舌も厚くなって、のども狭くなり、いびきの出やすい典型的なタイプです)。
・口を大きく開けたとき、のどの奥が見えにくく、舌が厚く盛り上がっている方
・下あごが小さかったり、幅が狭くて後ろへ引っ込んでいる方

いびきの予防・対策法は?

 肥満の人は時間がかかりますが減量が必要です。減量だけでいびきの改善が得られることは非常に数多く経験されています。標準体重の方でも、皮下脂肪の多い、いわゆる内臓肥満の人は運動をして全身の筋肉を鍛えるのがよいとされます。軽いいびきがよく出る方のいびきの予防法としては、健全な生活を心がけ、適度な運動で筋力をつけ、体重をコントロールすることをお勧めします。しかし、運動療法は目に見えてすぐに効果が出るものでもありませんので、無理せず、自己流ではなく担当医にご相談ください。
 就寝前のアルコールや過食を控えましょう。お酒を飲み過ぎたり食べ過ぎたりすると、普段は何ともない人でもいびきをかきます。精神安定剤、睡眠薬の常用ものどの緊張を弱くしていびきを誘発します。健全な社会生活を送っている方では無縁のことかもしれませんが、不規則な日常生活の方では生活習慣そのものの見直しも必要です。
 仰向けに寝るといびきはでやすいので、横向き(側臥位)で眠る工夫をしましょう。また、上体をあげて寝るようにするとよいでしょう。医療介護用に使われるリクライニングベッドも便利です。枕の高さや形状を工夫しましょう。市販のものにも色々な工夫がなされたものがでていますので、利用されると良いでしょう。抱き枕も横を向いて眠るのに適しています。
 鼻が悪い方は耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで鼻づまりや鼻水が多いといびきは出やすくなります、ぜひ治療を受けてみて下さい。鼻粘膜の腫脹は比較的簡単な外来治療で改善させることもできます。鼻中隔彎曲症の強い方では鼻中隔の矯正手術が、肥厚性鼻炎に対しては下鼻甲介の手術が有効です。
 口を開けて寝る習慣のある方は鼻呼吸に障害があることが多く、やはり耳鼻咽喉科で診断を受けて下さい。鼻呼吸に障害がない状態でもいびきがでているときには、歯科・口腔外科的な治療が有効な場合もあります。マウスピースを睡眠中に装着し、舌の付け根が沈み込まないようにすることでいびきが出なくなります。うまく適合できる方では手術的治療を行わなくて済みます。
 睡眠時無呼吸のおこる方は、耳鼻咽喉科的診察の他に、状況により、呼吸器内科や睡眠障害クリニックなどチェックしていただく必要もあります。

耳鼻咽喉科でのいびきの治療は?

 当院でのいびき治療は、もちろん耳鼻咽喉科的アプローチが主体です。鼻咽腔の内視鏡ファイバースコープ所見やレントゲン所見などの診察から、鼻呼吸に問題があれば、まず鼻の治療を優先します。鼻の治療だけでもいびきが軽快されている方が多いことをご説明して、まず鼻の通気度をよくするための薬での保存的治療と、必要あれば外来での下鼻電気凝固治療などを行います。家族の方だけの意見だけでなく、患者さんのご自身でも治療前後の睡眠中の状態をカセットテープやビデオで記録し、ご持参していただくこともあります。特に中高年の男性で肥満、高血圧、糖尿病、不整脈など成人病疾患を持っておられるような方では、手術そのもののリスクも大きく、手術だけでのいびきの改善はあまり期待できません。睡眠時無呼吸のある方は睡眠障害クリニック、大学病院、総合病院の耳鼻咽喉科や呼吸器内科をご紹介して睡眠検査を受けていただきます。肥満傾向で、のどが狭く、重症睡眠時無呼吸の方は、手術単独でいびきが解消することは殆どありません。肥満傾向で色々な合併症がある方の手術的治療は極めて高いリスクを伴いますから、慎重におこなう必要があります。時間がかかっても減量をおこない、重症睡眠時呼吸障害に対してはCPAPなどの内科的治療で経過をみるというのが最も安全です。

 

睡眠時無呼吸症の原因と治療法は?

 無呼吸というのは、10秒以上呼吸が停止していることを言います。また低呼吸とは、10秒以上換気量が50%以上低下することです。1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせたものを無呼吸・低呼吸指数と呼びます。この「無呼吸・低呼吸指数」(apnea hypopnea index;AHI)が、5以上かつ日中の過眠などの症候を伴うときを睡眠時無呼吸症候群と定義がします(米国睡眠医学会の提唱する基準より)。
 睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸になっていないときはいびきが起こり、無呼吸といびきを繰り返します。つまり、睡眠時無呼吸症候群の原因もいびきの原因と変わることはありません。中枢性無呼吸といって脳に障害があるケースもありますが、ほとんどが閉塞性睡眠時無呼吸といわれ、上気道が何らかの原因で狭くなるために起こります。
 上気道が狭くなる原因は、いびきの原因と同じです。原因は一つと言うことは少なく、多くの要因が関係していますが、肥満が第一の原因です。鼻の病気による鼻づまり、扁桃肥大、舌根肥大、顎の骨の異常、小児ではアデノイドなどの病気が上気道を狭くします。睡眠中の体位や過度のアルコールと食べ過ぎが、ますます状況を悪化させます。
 治療はそれらの原因を取り除くことですが、どれもなかなかやっかいです。生活習慣の見直しが大切ですが、そう簡単に出来るものではありません。肥満の解消は誰もが試みたいことなのですが、これもなかなか容易には出来ません。手術は鼻づまり、扁桃肥大、アデノイドに対しての耳鼻科的手術がよく行われます。肥大した舌根の一部切除や、顎の骨の矯正手術も試みられますが、多く行われているものではありません。 睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思われたらなら、検査での確定診断を受けることをお勧めいたします。診断には検査が必要です。検査はご自宅で行うことが可能な簡易検査(アプノモニター)や、専門医療機関で一泊入院をして行う、終夜ポリグラフ検査(PSG検査)があります。この検査で睡眠と呼吸、いびき、体位などの状態を調べます。この検査結果に基づき、病状に最も適した治療方針を決定いたします。
当院では、簡易検査(アプノモニター)を行っていますので、お気軽にご相談ください。