かみむら耳鼻咽喉科では、鹿児島市・薩摩川内市を中心に耳鼻咽喉科、アレルギー科の日帰り手術に力を入れております。最寄り駅は、JR『鹿児島中央駅』から直通の『川内駅』です。

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秋の花粉症

    さわやかな秋晴れの季節、野山の行楽やスポーツなど屋外で活動する機会が多いのではないでしょうか? しかし、そのあとから目鼻のかゆみや、カゼ症状が長引いている経験をされた方もおられるかと思います。季節の変わり目で、体調を崩されていると思いきや、もしかするとそれはアレルギーかもしれません。

   実は、秋はアレルギーの多い季節なのです。衣替えなどでおこる「ダニアレルギー」や「秋の花粉」が2大原因です。秋の花粉は、イネ科やキク科、ブタクサ属などの、身近なところにある雑草の花粉(草本花粉)です。スギやヒノキなどの花粉は高い木から風にのって数10kmも飛散しますが、これらの草本植物は丈が低く、花粉は数10mの範囲にしか広がりません。そのため、その植物が生えている場所に近づかなければ、かなり花粉を避けることができます。春の花粉対策と同様、外出時にはマスクとメガネを使い、花粉が引っかかりやすい衣服を着ないようにするのも効果的です。また、外から家の中に花粉を持ち込まないようにすることも大切です。秋の花粉は、春のスギ・ヒノキ花粉ほど、マスコミなど取り上げていませんが、毎年この時期になると多くの患者さんが外来を受診されます。特にブタクサは、日本国内ではスギ、ヒノキに次ぐ患者数が存在するとされ、秋の花粉症では代表的なアレルゲンです。アメリカでは全人口の5~15%がブタクサ花粉症との統計があります。また、ブタクサ花粉症の人は、メロン、スイカ、キュウリ、バナナなどを食べると、口のまわりやのどがかゆくなったり、目が腫れるなどの果物過敏症(食物アレルギー症状・口腔アレルギー症候群)を併せ持つ人が多いことが問題です。粒子が約0.03ミリの大きさのスギ花粉に比べ、秋の草花の花粉は約0.02ミリと小さいため体の奥深く入り、全身がかゆくなったり、微熱が出たりすることもあります。外で遊ぶことが多い子どもに発症するケースも多く、また気管に入って喘息を引き起こすこともあります。花粉症とはいえ油断は禁物です。悪化する前にぜひお近くの医療機関へご相談ください。

    今月、来春(2013年)の花粉予想(第一報)が、日本気象協会から発表されました。それによると九州と四国は例年よりやや少なく、中国地方から北海道にかけては例年並みか例年より多く、今年にくらべると、関東・東北地方と北海道は2~5倍になる見込みです。これまでの研究から、春の花粉の飛散数は前年の夏の気象条件が大きく影響するといわれ、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなります。今年猛暑の影響で、高温・多照・少雨など花芽の形成する条件が揃った東北や関東地方では、2013年春の花粉の飛散数は、例年のおよそ1.5倍になると予想されます。一方、前線や熱帯低気圧、湿った空気などの影響で日照時間が少なく雨の多かった九州や四国地方では来春の飛散数は例年より少ないと予想されております。春の花粉症だけの方は、今の季節は症状がなく過ごされていることと思います。来春も、「花粉症の初期療法」で花粉シーズンを乗り切りましょう。「花粉症の初期療法」とは、花粉症であることがわかっている患者さんの例年の症状に合わせて、花粉が飛び始める1~2週間前からお薬の服用を開始する治療のことです。「初期療法」により症状が出る時期を遅らせ、花粉シーズン中のつらい症状を軽くし、また、症状の終了を早めることができます。なお、初期療法の投薬が出来ない方(妊娠を希望されている方、授乳中の方、アレルギー薬の副作用の眠気が強く仕事や勉強に支障のある方など)や、スギ花粉症の反応が高度で初期療法を受けても反応が抑えられない方は、手術治療も選択枝の一つです。ご希望の方は、春の花粉シーズン前のこの時期がおすすめです。当院でも、日帰り手術を行っておりますのでご相談ください。

*** 写真は、近くの河川敷の雑草の写真です。秋の草本花粉がいっぱいです。  秋晴れのさわやかな日和、多くの方がジョギングやウォーキングを楽しまれておりました。「あの方たちは秋の花粉大丈夫かな・・・?」と耳鼻科医として余計な心配をしてしまいました。