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スギ花粉症、ダニアレルギーに対する舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

免疫療法とは、病気の原因となる物質(アレルゲン)を少ない量からゆっくり増やして体内にいれ、体質を徐々に変えていく治療です。
一昔前までは、免疫療法という名称よりも「減感作療法」とか「脱感作療法」として使われていました。日本では、注射による投与方法が1960年代から行なわれていました。注射による方法では、治療開始後しばらくは頻回の通院が必要であり、毎回注射の痛みがありました。一方、舌下免疫療法は、注射による免疫療法の欠点を改善した新しい治療法として2014年にスギ花粉症で初めて保険適応となりました。さらに2015年、ダニのアレルギー性鼻炎も保険適応になりました。

このような方におススメです

スギ花粉症、ダニ・ハウスダストのアレルギー性鼻炎でお悩みの方には、みなさんにお勧めですが、特に下記のようなかたにお勧めしています。

  • アレルギー症状が強く、薬の効果が少ない方
  • 治療薬がたくさん必要で、症状を改善、または薬を減らしたい方
  • 今までアレルギー治療を行ってみて、眠気など、薬の副作用が強い方
  • まだ若いので、これからずっと毎年症状に悩むのか考えると心配な方
  • アレルギー症状が勉強や仕事に支障となるので、少しでもよくしておきたい方。
  • 鼻みずやくしゃみが問題となる職種についている方
  • 妊娠の希望や予定はないが、将来に妊娠した際に薬が使えないのが不安な方
  • 受験期がスギ花粉症と重なるので、少しでも良くしておきたい方

舌下免疫療法の期待される効果

舌下免疫療法を実施することで、アレルギー症状が完治する方が20%程度、非常に効果的な方が30%程度、効果のある方が30%強程度、効果のない方が10〜20%程度と報告されています。効果がでるまでに最低でも数ヵ月必要です。開始後1年以上かけて効果が高まっていくと考えられます。根気よく継続することをお勧めしています。

舌下免疫療法の実施方法

  • ①アレルゲンから抽出した薬(溶解する錠剤)を舌下(舌の裏)に置き、1分間保持します。
  • ②錠剤はその間に自然に溶解され、その後に飲み込みます。初回の舌下投与は、医師の指導の下に医療機関で行ないます。
  • ③その後、院内に30分待機していただき副反応の有無等を確認します。

2回目以降は毎日ご自宅で行なっていただきます。注意点として、飲み込んだあとの5分間は、飲食やうがいをお控えいただき、また副反応を最小限にするため、投与後、運動や入浴を2時間ほど避けていただきます。

舌下免疫療法の流れ

  • 初診・検査
    ご希望の方は、診察時に採血にて「アレルギー検査」を受けていただきます。
  • 検査結果の説明・治療開始
    1週間後に検査の結果を説明し、スギ花粉症またはダニアレルギーが確定したら舌下免疫錠を処方し、その後、舌下免疫療法を開始します。
  • 初回投与
    医師の指導の下に、初回投与量を診察室で服用していただき、30分間待合室で経過を観察します。特に副反応等の問題が無ければ帰宅していただきます。その後、ご自宅で1週間、初回投与量を服用します。
  • 2回以降の投与
    1週間後の再診時に、ご自宅での状況や副反応の有無を伺います。特に問題がなければ維持量に増量し、ご自宅での服用を行います。これ以降は月に一度の定期受診となります。

初回投与後に副反応がみられた方は、医師の判断で2週後に再診していただく場合もあります。

治療にかかる費用

3割負担の方で1ヵ月の治療費は、スギで約2,500円、ダニで約3,000円 となります(診療費と薬局での薬代の合計)。また、治療前の採血検査時には5,000円程度必要です。外国でも舌下免疫療法が行なわれていますが、日本での治療費は諸外国に比べてかなり安く設定されております。
特に5歳から治療開始が可能で、こども医療費助成制度も利用できますのでおすすめです。

舌下免疫療法の注意点

  • ・1ヵ月に1回の通院(最初の数回は2週間ごと)が長期に必要です。
  • ・毎日舌下投与します。治療期間も年単位です。根気よく治療を続ける必要があります
  • ・根治する患者様もみえますが、効果のない患者様もみえます。全員が根治する治療でないことをご理解ください
  • ・すぐに効果のである治療でないことをご理解ください
  • ・スギとダニの舌下免疫を同時に開始できません。まずは、一種類からとなります。
  • ・スギ花粉症の方、検査結果によりのスギ花粉症が発症していなくても発症する可能性がある方には、1月〜5月での開始を避けております。

舌下免疫療法の副反応について

この薬は合成薬ではなく、自然界にある成分から抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後に アナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性 があります。つまり、アレルギーがある患者さんにアレルギー物質で治療するわけですから、口に入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます。 
これまでの実績で重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。よく理解していただければ、安全に行なえます。
現時点では舌下免疫療法によるアナフィラキシーが日本国内で発症したケースはありません。これまでの私どもの経験でも、即座に治療を中止するような副反応やアナフィラキシーの経験はありませんのでご安心ください。
最も多いのが、口腔内の症状で、具体的には、痒み、違和感、腫れなどの症状です。また、くしゃみ、鼻みずなどのアレルギー性鼻炎症状も出やすくなります。アレルギー性鼻炎の原因となるアレルギー物質を使った治療ですので、これらの症状は、治療開始直後に多く、治療開始から1ヵ月程度までに集中します。副反応の多くは、短時間で改善し、1週間程度経った頃には出にくくなります。その他、胃腸症状、眼や耳の痒みなどもみられます。口の中の腫れが長く続き広範囲に広がるようならば、お薬などでの対応が必要なこともあります。安全に治療を行なうために、治療の開始時に副反応の対策を医療機関で詳しく説明いたします。

よくある質問

  • ダニのアレルギー性鼻炎とスギ花粉症とは?
    アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)により、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの症状を呈する疾患です。スギ花粉症はアレルギー性鼻炎に含まれますが、鼻症状以外の眼の痒みも伴いやすく、日本で非常に多い疾患なのでスギ花粉症という1つの疾患名で呼ばれています。ダニによる眼症状は小児ではよくありますが、成人では少ないです。ダニのアレルギー性鼻炎は通年性で、スギ花粉症は春という季節性があります。
  • ダニアレルギーの原因とは?
    ダニは主にヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニの2種類があり、塵(ちり)ダニと呼ばれます。屋内にはどちらのダニも多く存在します。犬などのペットにつくマダニとは異なり、大きさは100ミクロン程度で、肉眼では確認しにくいです。じゅうたんや布団などにたくさん生息しています。生きているダニがアレルギーの原因になるのではなく、ダニが粉々になった死骸や糞便などがアレルギー性鼻炎の原因になります。日本におけるアレルギー性鼻炎では、スギ花粉とともに最も多い原因の1つとなっております。
  • ハウスダストやホコリ、ダニはどう違うの?
    ハウスダストはアレルギーを引き起こすものの混合物で、98%以上がダニ です。残り数%に、真菌や昆虫が含まれます。つまり、ハウスダストアレルギーの原因は、ほとんどがダニであり、微量に他の原因も含まれます。アレルギーの検査をすると、ハウスダストとダニの陽性率は99%程度一致しますので、ダニとハウスダストはほぼ同じアレルゲン と考えてよいと思われます。
舌下免疫療法をご希望される方、もう一度ご確認ください!
  • スギ花粉症またはダニ・ハウスダストアレルギーでお悩みですか?
  • 1ヵ月に1回の通院が必要です。しっかりと通院できますか?
  • 毎日舌下投与します。治療期間も年単位です。根気よく治療ができますか?
  • 根治する方もみえますが、効果の方も少なからずいらっしゃいます。
  • すべての方が治る治療でないことを理解されていますか?
  • すぐに効果のである治療でないことを理解されておられますか?
  • スギとダニの舌下免疫を同時に開始できません。まずは、一種類からとなります。
  • スギ花粉症の方、検査結果によりのスギ花粉症が発症していなくても発症する可能性がある方には、1月〜5月での開始を避けております。